総務庁の事業所統計によると、そば・うどん店はやや減少傾向を示しています。その一方で、そば打ち教室は大盛況です。趣味で教室に通ってくる人がほとんどだと思いますが、「そばは手打ちに限る」という認識が強まっていることは確かです。
そば・うどん店の数が減ってきているのは、そばは自店で手打ちをしなければならないという商売上の特性がからんでいます。つまり、そば・うどん店のオーナーが高齢化し、体力的に手打ちが重労働になってしまったのと、後継者に恵まれなかったのがそば店が減っていく原因です。
でも、もし機械がそば・うどんの手打ちを代行してくれたなら、それも限りなく手打ちに近い品質の麺ができたなら、こんな嬉しいことはありません。そんな製麺機の1つが『琴平』です。
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そば・うどん製麺機 「琴平」
No.1B型 |
『琴平』の特色は、@力仕事は全て機械がやってくれること、@製麺に要する時間は手打ちの1/3から1/4で済む、@手打ちで培った技術が活かされること――。つまり、機械打ちでありながら、手打ち同様の高い品質のそばやうどんが、短時間でしかも力仕事をせずに作れるということです。そしてなによりも大事なことは安いコストで済むことです。もちろん、茶そば、柚子きり、卵ぎりなど変わりそばも作れます。
ただし全自動製麺機ではないので、そば粉と水を入れてボタンを押せば麺が出来上がってくるというわけではありません。手打ち作業のうち、力の要る工程、時間のかかる工程を機械が代行してくれる、言わば「アシスタント」機と思っていただければいいと思います。「水回し」、その後の「捏ね」、麺棒を使っての「延し」、そして最後の「包丁切り」。これらの作業を手助けしてくれるのが『琴平』の特徴です。したがって、水回しの際の水加減はミキシング中の生地の様子を見て少しづつ調整していくことや、麺帯の厚さを加減することは、長年培った技術で補うことになります。言ってみれば、職人さんとして技術を機械に吹き込むということなのです。そこに、この製麺機の良さがあります。機械打ちでありながら、手打ちのノウハウが活かされるのです。
「手打ち」の重労働は機械に任せ、余裕ができた時間と気持ちを活用して、他店に負けない味と価格、それに気持ちのいい接客と居心地のいい店内づくりに励んだ方が勝ちです。
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